ホーム付録クラスメートに聞け

むっつり韓流貴公子


 韓流貴公子だったらうちの学科にもいます。修士課程のキム様です。僕は以前韓国人に対して、反日教育を受けた日本嫌いで議論好きの人達というイメージを持っていました。この思い込みを粉々にしたのがキム様です。お父さんが高校の体育教師で、兵役を完了してからアメリカに留学に来たという経歴からすると想像しにくいほどキム様は温厚な貴公子です。
 そもそもキム様は趣味が日本製のちょっとエッチなアニメを見ることです。僕はアニメには疎いのですが、僕が題名すら知らない日本のアニメもキム様はよく知っています。

 ちょっと困ると誰かをあてにするところはまるで「のび太君」。
 キム様がアドバイザーのJC教授(韓国)に研究計画を提出するように言われたときの会話。
キム様:「どう書いたらいいのかわからない。どうしよう。ねえ、助けて。」
私はドラえもんか?

 のび太君はあくまでドラえもんを頼りにする。
キム様:「朝ときどきJC教授が電話をかけてくるでしょ。あれは僕がオフィスでちゃんと仕事をしてるかチェックしてるんだ。こんど僕がいない時に教授から電話があったら、僕はトイレに行ったことにしてくれる?。」
僕:「わかった。いいよ。」
次の日キム様は朝11時ごろ、のこのこオフィスにやって来る。
僕:「JC教授が呼んでるよ。きみは9時から今まで二時間トイレにいることになっているからね。」
僕もうっかりしていたけれど、もうちょっと真実味のある言い訳を考えようね。

ニューヨーク スカイライン(2005年1月3日)


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